白癬(水虫、爪白癬)

水虫とは?

水虫とは?水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚に感染した病気で、足や足の爪に多いですが、頭や体、股間など全身のどこにでも起こり得ます。
特に足の水虫は日本人の4人に1人が持っているとされとてもありふれた病気です。人から人へ感染する感染症であり、家庭やジムやプール、公共浴場などの足拭きマットやスリッパなどの共用で感染する場合が多いです。また、足白癬の状態が長く続くと爪の端の部分から爪の下に白癬菌がはいりこみ、爪白癬になり治療が難しくなってしまいます。足以外の水虫の多くは、足から始まり感染していった場合が多いです。

夏場に増殖する白癬菌

白癬菌は皮膚の一番外側の角質のケラチンという白癬菌の栄養源として皮膚に感染しています。ケラチンが最も豊富なのは、手のひらと足の皮膚ですが、手は洗うことが多く、足のように靴下や靴を履いて高温多湿の状態になることが少ないため足に最もよく見られます。
白癬菌は高温多湿の環境で活発に増殖するので、夏になると症状が悪化することが多いです。

水虫の診断

水虫は症状がある皮膚検体から白癬菌の検出をもって診断されます。検査結果は5~10分程度でわかり、痛みを伴うことは少ないです。
すでに水虫治療をおこなっている方や爪水虫などでは白癬菌の検出が難しく、場合によっては何度か検査させていただく場合もあります。

水虫の治療

診察水虫はタイプ毎に治療期間や治療法が異なりますが、治療期間や薬を塗る範囲が不十分な人は中々完治せず繰り返してしまいます。また、外用薬は、かゆみや皮膚の見た目がよくなっても、その後更に根気よく1ヶ月以上の塗布が必要です。足水虫の場合、症状が出ているところだけでなく足の裏全体、足の側面、足指の間、足の指は爪の周りや甲まで、かかとの部分はアキレス腱まで広く塗り残しがないように塗ることが大切です。
爪水虫の場合、外用薬での治療する場合は約1年~1年半程度の期間が必要です。また外用のみでは根治に至らない場合もあります。
内服薬で治療する場合は約3ヵ月~6ヵ月程度服用します。まれに肝臓にダメージをあたえることがあるため、内服薬治療中は定期的に血液検査をさせて頂きます。また飲み合わせの悪い薬もあるため注意が必要です。

水虫治療の注意点

水虫治療には他人からうつされない、他人にうつさないよう配慮する必要があります。共用するスリッパ、マットなどは洗濯、しっかり乾燥させる必要があります。また、健康な皮膚であれば、24時間以内に洗浄すれば白癬菌が付着しても感染することはありません。
公共施設の足拭きマットなどを使用した後は、自宅で再度足のみを洗うことをおすすめしています。また、靴や靴下は通気性のあるものにし、長時間はき続けず、足を蒸らさないようにしましょう。5本指ソックスも通気性が良くなるためおすすめです。

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