伝染性軟属腫(水いぼ)

水いぼ(伝染性軟属腫)とは?

水いぼ(伝染性軟属腫)とは?水イボは正式には伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と呼ばれ、ウイルスが皮膚に感染することで生じます。微小な傷、肌荒れ、乾燥肌、湿疹などの皮膚のバリア機能が低下した部位から感染するといわれています。1~5mm程度の大きさで、表面がツルツルして光沢のある皮膚の盛り上がりで胸、腹、背部、股や腕や脚に生じることが多く、多発していることが特徴です。

大人の水いぼは要注意

2~12歳の小児に好発し、アトピー性皮膚炎、乾燥肌、幼児湿疹を持っている方に特に出来やすいです。大人の方の水いぼは非常に希です。大人に多数の水いぼがある場合はHIVに感染している可能性を考慮する必要があります。

水いぼ(伝染性軟属腫)の治療

水いぼ(伝染性軟属腫)の治療伝染性軟属腫は基本的に数カ月~数年で自然消退することがほとんどです。したがって積極的な治療は必要ないという意見もあります。しかし一方で、無治療のまま放置すると数が増えて範囲も拡大することもあり、その結果、周囲の方に感染させてしまったり、湿疹やとびひを引き起こしたりすることがあるため治療を検討した方がよいでしょう。
水いぼの治療は、専用のピンセットで一つずつつまんで内容物を除去します。治療には痛みをともなうため、この痛みを軽くする目的で麻酔のテープ(ペンレステープ)を用います。麻酔のテープを使えば痛みを軽減して治療することができます。
数が多い場合や痛みがつらくて取るのが難しい場合には無理に取らないこともあります。そのような場合には水いぼクリームを使用します。銀イオン配合の保湿クリームで1日2回朝と入浴後に水いぼおよびその周囲に広めに塗布します。最短2週間、通常2か月前後で水いぼだけが赤くなりその後1か月前後で徐々に水いぼが消失します。

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